こんにちは、サナです。
突然ですが、学生のキャリア官僚離れが加速しているというニュースご覧になったこと、ありますか?
人事院は8日、2024年度の春の国家公務員総合職試験への申込者数が1万3599人だったと発表した。前年度比5.4%減で現行の試験制度になった12年度以降で過去最小(2024年3月8日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA07D3M0X00C24A3000000/
いわゆる「キャリア官僚」となる国家公務員の総合職を志望する人は、減少傾向が続いていることに加え、採用されたあと10年未満でやめる離職者数も増加傾向にあり、“官僚離れ”と言える事態が進んでいます。(2023年8月7日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230807/k10014155651000.html
このように、ここのところずっと志望者の減少が進むと同時に、
10年未満(いわゆる若手)の離職者数も増加傾向で、若者から忌避されている感が否めないのが、
国家公務員(総合職)、通称、キャリア官僚です。
この理由については色々な考察がされていますが、巷で言われているように、
コスパ・タイパを求め、自分の武器を持ちたいという意志が強い近頃の若者にとって、あまり良い職場環境でないことは確かです。
ブルシットジョブの多いこと多いこと・・・
ただ、こと資産形成においては、実は有利かもしれないと最近思っていますので、その理由を解説していきたいと思います…!
激務官僚が資産形成に有利かもしれない?!
激務官僚が資産形成に実は有利かもしれない理由は以下の通りと考えています。
1つずつ解説します。
支出編
忙し過ぎてお金を使う時間がない
激務あるあるかもしれないですね笑
特に国会会期中の平日は基本的にずっと仕事です。
朝9時〜24時くらいまで働き、体はクタクタ。
いつ待機解除になるかもわかりませんので、夜の予定は入れられず、友人とご飯、とかはできません。昼間もいつ呼ばれるかわからないため、キラキラランチなどとは無縁です。
ただし、深夜のネットショッピングには注意が必要です。こんなに働いてるんだから…と買いがち。
土日は基本睡眠です。
寝ないと身体がもたないので、土曜日は14時くらいまで、日曜日は12時くらいまで寝ます。
昼からだと出かけるといっても遠出はできないですし、旅行にも行く気になりません。
金曜日の深夜便で海外に飛ぶという荒技もありますが、若いうちしかできませんし、
やったとしても年に数回なので、支出はかなり抑えられるでしょう。
官舎に住めば固定費激安
若者であれば、家賃の安い官舎に住むことができます。
ボロいことが多いようですが、固定費の大幅削減に貢献します。
一年のほとんど、家でゆっくりする時間なんてものはないので、
どんな家でもあまり気にならない可能性が高いです。
実家に住める方は絶対に実家に住んでください。こどおじ、こどおば、最強です。
月5000円?なんてことも聞いたことがあります。(ただし本当に本当にボロい)
収入編
最近は満額の残業代を受け取れるようになった
レベルの低すぎる話で恐縮ですが、数年前までは、残業時間のほぼ全てがサービス残業で、
時給500円(恐怖)なんてこともあったようですが、最近は残業代は基本的に出ます。
そして深夜残業は1.25倍〜2倍の単価になることもあり、スター状態で働けます。
金払い関係は、超重要なので官庁訪問で先輩方に絶対に確認しましょう!!
第一希望の官庁で、やりたい仕事でも時給500円で働き続けると心が壊れますよ。
昔はコンビニバイトの方が時給高いじゃんという感じだったそうで。
とはいえ、コンビニバイトはそんな長時間働けませんけどね。
残業代が出るかどうか、は本当に大事なので、絶対に×100確認してくださいね。
基本的に働きホーダイの職場環境
上記と合わせて重要なのが、基本的に働きたいだけ働ける職場環境である点です。
民間企業では、36協定の縛りで残業時間の上限が決まっていますが、
国家公務員には労働基準法なんてものは適用されておりません。(代わりに人事院規則が適用されています。)
その中において、残業時間の目標数値こそあれど、
その上限を越えたからといって、何かあるというわけでもなく、
悪い言い方をすれば、残業し放題、お金稼ぎ放題です。
身体はきついですが。もう仕事はいいから寝たい!となることが大半ですが、
毎月、結構高額な給与が入っていると、「またやるか〜」と中毒状態になります。
体を壊して戦線離脱して、窓際になったとしても毎年昇給・リストラされない
激務界隈の心配事、それは、体を壊すのではないか、という不安ですよね。
安心してください。
激務で心身をぶっ壊した結果、まずは休職となると思います。(福利厚生編で後述します)
復帰後、窓際部署・外郭団体で暇を謳歌していたとしても、
基本的には毎年昇給しますし、簡単にリストラされることはありません。
プライドを捨てて会社にしがみついて生きていくことも可能です。
流行りの「静かな退職」とも言えそうですね。
もちろんボーナスも出ます。窓際だと業績給で減額されるかもしれませんが、
それなりの金額はもらえるでしょう。
福利厚生編
体やメンタルを壊してもリストラされずお金をもらいながら休むことも可能
上記でも触れましたが、簡単にリストラされないというメリットを最大限に生かすのが、
病気休暇・病気休業です。
病気休暇は最大90日間、完全に有給で休むことが可能です。
ボーナスは若干減りますが、たいした減額ではなく、休んで満額給料がもらえるのはありがたすぎる制度です。
病気休暇が90日を超えると、病気休業に切り替わります。
病気休業1年目は80%の給与が出ます。
2年目からは無給になりますが、最大3年間身分は維持されます。
無給は厳しいと思いますので、給与がもらえる範囲で考えると、最大1年3ヶ月間、有給で休みを取ることができます。
安心して激務をこなせそうではないですか?
復帰後はそこまで激務部署に行かされることもなく、
衛星軌道をぐるぐるしている間にいい感じにお金が溜まりそうな気がしませんか。
意外といい?と思った方へ
バリバリの官僚として過ごす期間においては、収入はかなりの額になり、
疲弊して休んでもセーフティーネットがあります。
私は民間企業を知りませんが、少なくとも残業し放題・働き放題の企業はないのではないでしょうか。
そういう意味では、収入をバグらせることができそうです。
具体的に言えば、新卒1年目であっても、
月100時間超の残業を半年、50時間を半年やれば、年収で600万くらいになります。(多分)
節制しつつ、それを3年くらいで1000万円は軽く作れるでしょう。
20代で3000万円の資産を手にすることも不可能ではないかもしれません。
実際、私は月40〜50時間残業アベレージで6年目には資産1,000万円に到達しました。
そして、その資産と仕事を頑張ってきた実績を持って、よりホワイトな大企業へ転職、ということも考えられるのが官僚のいいところとも言えます。
そう思えば、意外と国家公務員として20代を過ごすのも悪くないかも…?と思いませんか?
終わりに
20代で一資産築き、30代は悠々時的なホワイト企業でワークライフバランスを整える、
女性なら、出産育休3年をループして税金・社会保険料をお得に…など、
ずる賢く、職場の環境を存分に利用しちゃいましょう。
「試験は得意なんだよね」というタイプで、瞬発力が必要な面接が得意でない方も、官庁訪問は結構じっくりと候補者を見てくれることが多いので、そういうちょっと普通の就活しんどいな、という方にも意外とオススメだったりします。
国家公務員は意外とその先のルートが多いので、FIRE目指して就活頑張っているみなさんは参考にしてみてね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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